「第九回竸基弘賞授賞式及び記念講演」開催報告
国際レスキューシステム研究機構は、2014年1月22日(火)、19年前の阪神淡路大震災で大きな被害を受けた地、神戸市で「第九回竸基弘賞授賞式」を執り行いました。
(上写真左:衣笠氏の表彰、右:柴田氏の表彰)
今回の受賞者は、竸基弘賞学術業績賞が岡山理科大学准教授の衣笠哲也(きぬがさ てつや)氏、竸基弘賞技術業績賞は該当者がいませんでした。
衣笠氏は「柔軟全周囲クローラ(FMT)」で顕著な功績が認められ受賞となりました。
また、今回は、メンタルケアロボット“パロ”の技術開発に関する多大な貢献とその現場における適用に対して顕著な功績を挙げられた、産業技術総合研究所ヒューマンライフテクノロジー研究部門・上級主任研究員、東京工業大学大学院総合理工学研究科・連携教授、マサチューセッツ工科大学高齢化研究所・客員フェローの柴田崇徳(しばた たかのり)氏に特別賞が授与されました。
(上写真左:高森理事、松野副会長、衣笠氏、柴田氏、田所会長、上写真右:ロボカップジュニアIRS賞「のーべる」チームの表彰)
学術業績賞受賞者には副賞30万円と表彰状、そして記念トロフィー(アート・グラス・クラブ制作)が、そして特別賞の受賞者には副賞の5万円と表彰状と記念盾が、それぞれ選考委員の先生方より授与されました。
また、学生等さらに若い世代を対象とした奨励賞(ロボカップジュニアIRS賞受賞者:「のーべる」の上田大智氏、大鶴啓介氏、酒井大輝氏、「技志向アルファ」の太田佳祐氏、澤田祥鷹氏、早瀬龍一氏、レスキューロボットコンテスト奨励賞受賞者:愛知工業大学「長湫ボーダーズ」の松原秀彦氏、渡邊彩夏氏、浅井友将氏、寺田恭祐氏、櫻井利樹氏、勝玄毅氏、河村拓斗氏、小寺俊介氏、出口貴裕氏、鈴木優太氏、レスキュー工学奨励賞受賞者:川尻将大氏(北海道大学)の紹介と授与式もあわせて行われました。
続いて、学術業績賞受賞者の衣笠氏による、授賞テーマについての記念講演が行われました。授賞式の前に開催されたシンポジウム「災害対応システムの現状と未来」では、特別賞受賞者の柴田氏による受賞記念講演も行われました。
(上写真左:衣笠氏の講演、右:柴田氏の講演)
レスキューロボット・システムの研究開発においてその実績が高く評価された衣笠氏、そして東日本大震災後の被災者・支援者へのメンタルケアロボット“パロ”による心の支援を行った柴田氏、また、未来のレスキューロボット開発への貢献が期待される奨励賞受賞者に対し、会場からは温かな拍手が贈られました。