「第十七回競基弘賞(リモート)」開催報告
国際レスキューシステム研究機構は、2022年1月14日(金)午後、「第十七回競基弘賞授賞式」をリモートにて執り行いました。
今年度は、授賞式を27年前の阪神淡路大震災で大きな被害を受けた地である神戸にて開催する予定でおりましたが、新型コロナウイルス感染防止のため、昨年度に続きリモートにて授賞式を開催させていただきました。
今回の受賞者は、競基弘賞学術業績賞が京都大学防災研究所巨大災害研究センター准教授の廣井慧氏、競基弘賞技術業績賞は一般財団法人電力中央研究所主任研究員の加川敏規氏でした。
廣井氏は「防災ICTの高度化に向けた減災オープンプラットフォームARIAの研究開発」、加川氏は「災害対応ロボットの通信可能範囲を拡張するマルチホップワイヤレスシステムの研究開発」により、次世代防災技術・レスキューシステムの研究開発において顕著な功績が認められ受賞となりました。
学術業績賞と技術業績賞には副賞10万円と表彰状、そして記念のトロフィーが実行委員長の松野文俊より授与されました。
競基弘賞の国際賞であるIEEE RSJ IROS 2021 Best Paper Award on Safety Security and Rescue Robotics in memory of Motohiro Kisoiは、昨年9月にプラハで開催されオンラインで授与しておりましたが、本日再度改めて表彰状の授与式を行いました。受賞者は熊本大学教授の公文誠氏、早稲田大学招聘研究員で京都大学名誉教授の奥乃博氏、熊本大学修士修了の田嶋脩一氏で、本日は代表の公文氏が出席されました。
(左上から:IEEE IROS賞 公文氏、田所会長、松野副会長、
技術業績賞 加川氏、高森理事、学術業績賞 廣井氏)
(写真上:廣井氏の表彰)
(写真下:加川氏の表彰)
学生等の若い世代を対象とした奨励賞では、ロボカップジュニアIRS賞の和歌山県立向陽高等学校「リトルギガント」、レスキューロボットコンテスト奨励賞の徳島大学ロボコンプロジェクト「とくふぁい!」、レスキュー工学奨励賞の高梨拓朗氏(電気通信大学)に、選考委員の先生方から表彰状と盾が授与され、授与式後にロボカップジュニアIRS賞(動画)、レスキューロボットコンテスト奨励賞、レスキュー工学奨励賞受賞者による受賞研究テーマの発表がLiveで行われました。
最後に、学術業績賞受賞者 廣井氏、技術業績賞受賞者 加川氏、IEEE RSJ IROS 2021 Best Paper Award on Safety Security and Rescue Robotics in memory of Motohiro Kisoi 公文氏による受賞テーマについての記念講演が行われました。
(左上から:田所会長、松野副会長、高森理事、レスコン奨励賞 とくふぁい!初田氏、
IEEEIROS賞 公文氏、学術業績賞 廣井氏、SI工学奨励賞 高梨氏、技術業績賞 加川氏、
レスキュー工学部会佐藤氏、北村名誉教授)