「第七回竸基弘賞授賞式及び記念講演」開催報告
国際レスキューシステム研究機構は、2012年1月21日(土)、17年前の阪神淡路大震災で大きな被害を受けた地、神戸市で「第七回竸基弘賞授賞式」を執り行いました。
今回の受賞者は、竸基弘賞学術業績賞が東北大学准教授の永谷圭司(ながたに けいじ)氏、竸基弘賞技術業績賞が東京工業大学院生の黄雅雯(ふぁん やうぇん)氏です。
永谷氏は「サーチ&レスキュー用不整地移動探査ロボットの性能向上に関する研究」、黄氏は「水難救助用ロボットの研究開発」で顕著な功績が認められ受賞となりました。
また、今回は、東日本大震災において復旧支援活動を通し、ロボット技術を活用して、福島原子力発電所での事故対応を実施した、「Quince(クインス)開発チーム」に特別賞が授与されました。
(写真左:左から、松野副会長、高森理事、竸和巳氏、永谷氏、黄氏、田所会長、写真右:「MS-R」菊池氏・瀧本氏、「Free Walker」行成氏・鈴木氏)
学術業績賞、技術業績賞受賞者には副賞30万円と表彰状、そして記念トロフィー(アート・グラス・クラブ制作)が、特別賞の「Quince開発チーム」には副賞の5万円と表彰状と記念盾が、それぞれ竸基弘賞委員会名誉委員長であり竸基弘氏のお父様である竸和巳氏と選考委員の先生方より授与されました。
また、学生等さらに若い世代を対象とした奨励賞(ロボカップジュニアIRS賞受賞者:「Free Walker」の行成元気氏、鈴木啓太氏、レスキューロボットコンテスト奨励賞受賞者:金沢工業大学 夢工房「MS-R」、レスキュー工学奨励賞受賞者:佐伯一夢氏(神戸大学)の紹介と授与式もあわせて行われました。
続いて、学術業績賞、技術業績賞受賞者による、それぞれの授賞テーマについての記念講演が行われました。
(写真左:伊藤氏の講演、写真右:岩野氏の講演)
レスキューロボット・システムの研究開発においてその実績が高く評価された永谷氏、黄氏、そしてたゆまぬ研究開発と東日本大震災において復旧支援活動を通しレスキューロボット・システムの技術的発展と実用化に多大な貢献をした「Quince開発チーム」氏、また、未来のレスキューロボット開発への貢献が期待される奨励賞受賞者に対し、会場からは温かな拍手が贈られました。