「第十六回竸基弘賞授賞式(リモート)」開催報告
国際レスキューシステム研究機構は、2021年1月13日(水)午後、「第十六回竸基弘賞授賞式」を執り行いました。今年度も、学術業績賞、技術業績賞、奨励賞の授与式を、26年前の阪神淡路大震災で大きな被害を受けた地である神戸にて開催する予定でおりましたが、新型コロナウイルス感染防止のため、リモートにて授賞式を開催させていただきました。
今回の受賞者は、竸基弘賞学術業績賞が産業技術総合研究所人工知能研究センター研究員の坂東宜昭氏、竸基弘賞技術業績賞が神奈川大学工学部電気電子情報学科助教の干場功太郎氏でした。
坂東氏は 「レスキューロボットのための音響自己位置推定と音声強調に基づく極限ロボット聴覚の開拓」、干場氏は「ドローン聴覚を用いた音による被災者探索に関する研究」で顕著な功績が認められ受賞となりました。
(写真上:坂東氏の表彰)(写真中:干場氏の表彰)
(写真下:左上から松野副会長、田所会長、名誉教授北村、学術業績賞坂東氏、技術業績賞干場氏)
学術業績賞と技術業績賞には副賞10万円と表彰状、そして記念のトロフィーが実行委員長の松野文俊より授与されました。
学生等の若い世代を対象とした奨励賞では、レスキューロボットコンテスト奨励賞アイデア賞の大阪工業大学 モノラボロボットプロジェクト「大工大エンジュニア」、レスキューロボットコンテスト奨励賞スピリット賞の松江高専 機械工学科「MCT」、レスキュー工学奨励賞の渡部亮太氏(電気通信大学)に、選考委員の先生方から表彰状と盾が授与されました。
IEEE RSJ IROS 2020 Best Paper Award on Safety Security and Rescue Robotics in memory of Motohiro Kisoiは、すでに昨年10月の国際学会(リモート)でカリフォルニア大学のグループに授与式を行いましたので今回のリモート授賞式は欠席でした。
授賞式終了後、それぞれの受賞者による受賞研究テーマの記念講演動画をIRSホームページにて公開しました。(URL)
(左上から:松野副会長、田所会長、名誉教授北村、学術業績賞坂東氏、技術業績賞干場氏、
レスコン奨励賞スピリット賞MCT、レスコン奨励賞スピリット賞MCT、レスキュー工学部会佐藤氏、レスキューロボットコンテスト実行委員会実行委員長土井氏、
レスコン奨励賞アイデア賞大工大エンジュニア、レスキュー工学奨励賞渡部氏、
レスコン奨励賞アイデア賞大工大エンジュニア、レスキューロボットコンテスト実行委員会横小路氏)
各分野においての功績が高く評価された坂東氏、干場氏、また未来のレスキューロボット開発への貢献が期待される奨励賞受賞者に対し、画面越しに温かな拍手が贈られました。