「第20回竸基弘賞授賞式」開催報告

YouTubeにてご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=xxI_dgEd4Zw

「第二十回竸基弘賞授賞式及び記念講演」開催報告

国際レスキューシステム研究機構は、2025年1月11日(土)午後、30年前の阪神淡路大震災で被害を受けた地である神戸市長田区で「第二十回竸基弘賞授賞式」を執り行いました。

今回の受賞者は、竸基弘賞学術業績賞が名古屋工業大学准教授の佐藤徳孝氏、竸基弘賞技術業績賞は東京科学大学特任助教のYen Benjamin氏でした。

佐藤氏は「災害対応ロボットの操作支援と性能評価」、Yen氏は「アクティブドローン聴覚の実機実証とドローン聴覚の新展開」で顕著な功績が認められ受賞となりました。

(写真左:学術業績賞佐藤氏の表彰  写真右:技術業績賞Yen氏の表彰)

また今年度は、5年に一度、医学部門業績賞、心理学部門業績賞の表彰も行いました。

医学部門業績賞は特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン空飛ぶ捜索医療団ARROWSリーダーの稲葉基高氏、心理学部門業績賞は北海道教育大学准教授の永浦 拡氏が受賞されました。

稲葉氏は「災害医療および国際支援活動を通じた被災者救命と医療体制強化への貢献」、永浦氏は「災害時におけるストレスとトラウマについての心理教育の実践とその研究」で顕著な功績が認められ受賞となりました。

(写真左:医学部門業績賞稲葉氏の表彰  写真右:心理学部門業績賞永浦氏の表彰)

(写真:左から田所会長、高森理事、学術業績賞佐藤氏、技術業績賞Yen氏、医学部門業績賞稲葉氏、心理学部門業績賞永浦氏、松野副会長、名誉教授淺間氏)

学術業績賞と技術業績賞の受賞者には副賞10万円と表彰状、そして記念トロフィーが、医学部門業績賞と心理学部門業績賞の受賞者には副賞10万円と表彰状、記念盾が、それぞれ選考委員の先生方より授与されました。

学生等の若い世代を対象とした奨励賞は、ロボカップジュニアIRS賞「たのロボ!」の宮里孝希さん、鷲見深凪さん、髙井鏡士朗さん、レスキューロボットコンテスト奨励賞は大阪工業大学学生・社会人合同チーム「S.S.S.S」の奥谷大和さん、溝江叶夢さん、留田歩武さん、馬場隆造ん、近藤隆路さん、赤松浩和さん、川本実弥さん、渡来和也さん、平航河さん、レスキュー工学奨励賞は名古屋工業大学の松尾颯人さんに授与され、授与式後、受賞研究テーマの発表が行われました。

IEEE IROS 2024 Best Paper Award on Safety, Security, and Rescue Robotics in memory of Motohiro Kisoiは、昨年10月にアラブ首長国連邦のアブダビで授与式を行ったため、今回は欠席でした。受賞者はCalifornia Institute of TechnologyのWyatt UbellackerとAaron D. Amesでした。

(写真:後列左から田所会長、SICEレスキュー工学部会副主査鈴木氏、松野副会長、高森理事、レスキューロボットコンテスト実行委員長二井見氏、名誉教授淺間氏、前列左からレスキュー工学奨励賞松尾氏、レスコン奨励賞留田氏、溝江氏、平氏、渡来氏、近藤氏)

最後に、学術業績賞受賞者 佐藤氏、技術業績賞受賞者 Yen氏、医学部門業績賞受賞者 稲葉氏、心理学部門業績賞受賞者 永浦氏による受賞テーマについての記念講演が行われました。

(写真左:学術業績賞佐藤氏  写真右:技術業績賞Yen氏)

(写真左:医学部門業績賞稲葉氏  写真右:心理学部門業績賞永浦氏)

各分野においての功績が高く評価された佐藤氏、Yen氏、稲葉氏、永浦氏、また未来のレスキューロボット開発への貢献が期待される奨励賞受賞者に対し、会場からは温かな拍手が贈られました。

(写真:松野副会長の閉式の挨拶)

(写真:後列左からレスコン奨励賞近藤氏、溝江氏、レスキュー工学奨励賞松尾氏、レスコン奨励賞留田氏、渡来氏、平氏、前列左から医学部門業績賞稲葉氏、学術業績賞佐藤氏、技術業績賞Yen氏、心理学部門業績賞永浦氏)